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↓2.何も米国の原爆投下を絶対無条件で正当化するものではありません。

 投稿者:不動明王  投稿日:2005年 2月 1日(火)00時12分7秒
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   米国の原爆投下も、それだけを単独に取り上げてみれば、実に非人道的であり残虐の極みであり極悪非道の行為であるのは事実でしょう。しかしながら、後で振り返ってみれば、ソ連の参戦が急迫化し、現に中立条約を一方的に破棄して侵攻があり、戦争が長期化していけば大変なことに至ったことに、改めて思いを致すならば、原爆投下の行為自体は正当化出来ないものですが、大局的、総合的、相対的に考えてみた場合には、仕方がなかったし、逆に日本にとっても決断を促進させた意味では良かったのだという評価です。負ける引き際を見極めて、実に負けて勝つという戦略的思考も大切なのです。これは決して卑屈で屈従的な敗北主義的思考ではありません。

 往々にして日本人には、こうした見解を取ることには多大なる抵抗があるようです。実に単純、短絡、単細胞的に考え勝ちでしょう。戦略的思考に大きく欠如していると言うことでしょう。一方を捨てて他方を取るとか、バランス感覚にも欠け、金科玉条の如く、一つのことを絶対化し硬直化して行きやすく、物事を相対化して思考することが不得手であるように思います。これが、国際環境の変化に疎かったりして、国際情勢を読み解く感覚にも大きく欠如していく外交音痴にも繋がっているように思います。また原則と例外も逆にしたり、因果関係を本末転倒させたりして行きやすい傾向があるように思います。

 ある面では、日本人は過去のことに関しては、著しい健忘症に罹って、過去の教訓を総括して今に何ら生かすこともなく、実に目まぐるしく変節していく無節操な面があるかと思いきや、逆に、反省が著しく高じて一方的に自虐的になっていったりする極めて両極端の性向があるようです。要するに客観的で冷静で未来志向の戦略的発想が大変不得手であるように思います。それに極めて性急・早急・短兵急に、せっかちに結論を見出し易いかと思うと、直ぐに忘却していったりと、実に遠大な洞察的戦略的な思想展開が出来にくいように思います。要は、その場限りの思考で終わり、真の現実直視から将来を見通した思考が出来ずに、換言すれば、底が浅いと言うことでしょう。

 歴史の評価で言えば、日本人離れの思考の下に、気の遠くなる意志力と洞察力で天下を掌握した徳川家康の心理にも言えることでしょう。徳川家康は世間で言われているような狡猾な人物像ではなく、実に遠い将来を展望した戦略的発想や、天下国家を考える大局的な視野に富んだ雄大な思考を展開出来る唯一の武将であり、政治家であったと言えるでしょう。当時の多くの武将と比べても、その心魂の雄大さ偉大さは、唯一無比の存在でありましょう。

 別に忠臣蔵を例に挙げると、仇討ちを成し遂げた後に、その行為が絶賛されて、各大名に召し抱えられていったならば、あれほどの後世に語り伝えられることもなかったことでしょう。むしろ潔く、切腹を賜ったからこそ、末永く歴史に語り遺されていったものです。実に大石内蔵助だけが、仇討ちの真意を良く理解しており、切腹を賜った時に、「有り難き幸せ」と微笑んだものでしょう。こうした心理はなかなか通常のせっかちな日本人には理解出来ないものでしょう。そうなると、歴史の評価は、その場限りの評価と、その後の長い展望の下における諸情勢を勘案した上での評価とでは断然に異なって来ざるを得ません。
 

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