|
ワークショップ作業が一息ついたので、本番前の慌しさから逃れて、久しぶりのオペラ。
だって、私の大好きなオペラの1つ、モーツァルトの「コジ・ファン・トウッテ」とくれば、何が何でも外せない。
何しろ、このオペラ、上演機会が少ない。
それもそのはず、主役4人と2人の脇は、3時間もずっと歌い続ける歌手泣かせの超難曲。
それが今回、武蔵野音楽大学創立80周年記念ということで、ダブルキャストで、4日間で4公演という異例のプログラム。
初日(4月29日)のベートーヴェンホールは熱気に溢れていました。
このホールは初めてでしたが、歴史を感じさせるものの、よく響き、歌手の力量と相俟って、さすがでした。
このオペラの醍醐味は、ソロ(もちろん合唱も)もありますが、全31曲のうち16曲が2重唱・3重唱・4重唱・5重唱・6重唱という絶品のアンサンブルの妙が売り。
歌い手も、顔ぶれが揃わないと、この作品の持ち味を生かせない。
モーツァルト最晩年のオペラブッファですが、円熟味のある、彼の持ち味が如何なく発揮された音楽は、軽快なテンポで、ぐいぐい聴衆を引き込んでゆく。
「コジ・・」は、モーツァルトの数多あるオペラの中でも出色の作品です。
第1幕の後半で、さすがにテノールに疲れが見え、ヒヤヒヤしましたが、第2幕で見事に建て直し、6人全員の熱唱に圧倒されました。
このオペラだと、つい、いろいろ言いたいこと、書きたいことがいっぱいありますが、今日はモーツァルトの真髄を堪能でき、楽しくも嬉しい3時間30分のトワイライトタイムを共有できたので、この辺で・・。
|
|