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前々回の第12回(2007年2月)定演で、「オペラの花束」と題してモーツァルト「イドメネオ」の「海は穏やかだ」を演奏しました。
選曲に苦労し(いつでもそうですが)、東京文化会館資料室で、DVDでしたが、この曲を発見した時のことを鮮烈に覚えています。
その後、うちの演奏会でこの曲を聴いて、ぜひうちも・・と定演で取り上げた合唱団もありました。
このオペラ、実は聴いたことがなかったのですが、偶然、芸大オペラで演奏するという情報を得、芸大HPにアクセスしたら・・。
芸大オペラは、発売と同時に即売り切れ!と聞いていたので、あきらめていましたが・・最後の1枚に滑り込みセーフ。
タイトルロールを歌った山本耕平クンの声は圧倒的、存在感抜群!でした。
初めての老け役だったそうですが、演技力も申し分ない。
彼のブログやメディアの情報で多方面で、活躍していることは承知していました。
今年の日伊声楽コンコルソでも圧勝だったようで、横山先生から「あいつは大物になるから見守ってほしい」という言葉通りでした。
合唱オペラともいわれる「イドメネオ」は合唱が効果的に演奏され、モーツァルトの面目躍如というところ。
若い合唱にも痺れ、懐かしさも一入でした。
また、うちの定演に出演いただいた方々や旧知の作曲家など、多くの方にお目にかかりました。
その先輩の方々が、ホールの立ち見で、後輩たちの熱演をチェック?している光景を見て、とても温か味を感じました。
4月の「コシ・ファン・トウッテ」以来のモーツアルト・オペラ。
こちらもアンサンブルが楽しみな大好きなオペラですが、またまたモーツァルトが歌いたくなりました。
2年前、仕上がりを気にする私の斜め後ろで「朝倉さん、大丈夫ですよ。任せてください」と激励してくれた彼は、打ち上げでも大サービスでしたね。
山本クンにメールを送ったら、疲れていただろうに、その夜、返信があり、皆様にもよろしくお伝えくださいとのことでした。
彼の人となりを改めて感じ入った次第です。
2年の留学の成果、帰国後の声を楽しみに待ってます。
今週16日(金)、彼はミラノに発つ。
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