teacup. [ 掲示板 ] [ 掲示板作成 ] [ 有料掲示板 ] [ ブログ ]


新着順:69/158 記事一覧表示 | 《前のページ | 次のページ》

警察力では不十分では?

 投稿者:白井  投稿日:2010年12月27日(月)17時46分3秒
  通報
   法を学ぶ道産子学生さん、ご意見拝見しました。貴方のご意見は論理明快でとてもよく理解できます。わが国は非武装中立をめざし、更に将来的には世界中の軍隊を完全に解消すべきであるという基本的な点で、貴方と私の考え方に違いはないものと理解します。その上で、現実的な方法についての若干の意見の違いをめぐる議論として、意見交換を継続していきたいと思います(その他の方々の意見も聞きながら)。
 さて、まず貴方の最初のご質問についてですが、私が想定している国境侵犯というのは、極限状況ともいえる大規模なものです。領海侵犯であれば、何百、何千隻もの漁船が日本の領海に入り込んで操業を始めたような場合、不法入国については、何万・何十万の外国人が一挙に日本国土に上陸しようとした場合などです。この場合、たとえ相手が武装していなくても、現在の警察力でこれを防ぐことができるでしょうか。私が「阻止力」といったのは、重装備をした軍隊までは必要ないにしても、多数の人間の海外からの侵入を阻止する実力は現在の警察力では不十分だと考えたからです。つまり、具体的に言えば、現在の警察力+αの“暴力装置”です。
 このような事態は起こり得ないという考えもあるかと思います。しかし、国家による武力的侵略はなくても、日本がかなり豊かな国である一方、その周辺には経済的貧困や独裁的圧政に苦しむ人々が多数いるという現実を考えると、このような事態はあり得ないことではないと私は考えます。国家である以上、こうした極限的事態も想定しておかなければなりません。
 勿論、このような事態に対して、わが国が侵入者を力で排除せずに、外交的な折衝の末に全て難民として受け入れてもとよいという考え方も成り立ちます。ただし、その場合は、そのことと引き換えに私たち自身の生活水準が相当低下することを甘受するという重大な決断が必要になるでしょう。国民はこれをどう判断するでしょうか。
 第二のご質問である「独裁国家による暴発」の内容ですが、これは勿論前者(他国への武力的侵略)を意味しています(「国内の圧政」というのは「独裁国家」という表現の中にすでに前提されています)。これもあり得ないことではないと私は考えています。
 そこで、それを阻止するための軍事力を国連などの国際機関に委ねてはという私の発想が出てくるのですが、貴方のおっしゃる通り、一部の大国が権限をもっている現在の国連のあり方では、うまく機能しないでしょう。従って、私としては、国連またはそれに代る国際機関がより次元の高いもの(個々の国家の利害を超越して機能し得るもの)になった上での国際的軍事力(世界のいわば“警察”として)を考えているわけです。この軍備を提供するのは、勿論それぞれの国がその経済力に応じてということになるでしょう。しかし、その軍事力の行使については完全に個々の国家の利害を離れなければなりません。
 確かに、これは理想主義的に過ぎるかもしれません。しかし、今のところ私にはこれ以上の方法は考えつきません。もしあればお教えください。ちなみに、私のこの国際的軍事力の発想の根底には、アメリカの「銃社会の論理」(の矛盾)に対するアンチテーゼがあります。長くなるので、これについては、また別の機会に述べたいと思います。
 
 
》記事一覧表示

新着順:69/158 《前のページ | 次のページ》
/158